臍からキノコが生えた日には

例えば人間、川に落ちればカエルの子。

繰り返しできるということの存在

 

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好きな歌がある。

 

好きな言葉がある。

 

好きな本がある。

 

曲の、言葉の、場面の、記録がある。

 

手元におけることで、

何回も聞ける。

何回も読める。

 

 

あの曲のあのフレーズ。

言葉のテンポの気持ちよさ。

今、初めて出会ったのに、知っている。

 

 

一番最初に出会った、

素直な気持ち。

こころの琴線に触れる。

響く。

甘酸っぱい気落ちになる。

誰かか口ずさんでいた、

場面が頭の中でよみがえる。

 

 

小さかった頃。

嬉しかった時。

悲しかった時。

どこかで聞いたことがある。

なんとなく聞いたことがある。

あの曲、フレーズ。

でも、なんとなくしか思い出せない。

でも、とても心に引っかかっている。

うまくいけないけど、なんとなく

記憶で、場面で、感じる風の気持ちよさで

やっと、うっすらと思い出す。

そういう思いで、心(頭)の中で繰り返した方が、

気持ちとして豊かになる。

からっぽだけど、

なんともいえない気持ちが、満ちている。

 

 

好きな曲をプレーヤーで何回も聞いてしまう。

好きな本を繰り返し読む。

好きな映画を何度もみる。

何度かは、新鮮で気持ちが高揚する。

だけど、

結局、やっぱり、どこかで飽きてしまう自分。

 

 

すぐには答えにたどり着けない。

昔に感じた懐かしい苦しい気持ち。

見えているのに、掴めない。

 

 

探し続けることは、得てしまったことよりも

気持ちを満たしてくれる。

 

そして、また

そんな気持ちも忘れる。

 

 

感覚で、記憶は浮き沈みをする。