「襟足ポンケスよく寝るトンソク。」
インドカレーが大好きなポンスケは、
地道にインド人の友達を作ることに専念していた。
ポンスケが、なぜインドカレーが大好きなのかということは、後々に語るとして、
ポンスケ自体がインド人なのではないかと、周囲が騒ぎ出している。
ポンスケは、いたって普通のポンスケなのだが、やはりどこかピンスケであり、
それでいて黒く高い鼻の下のそれは、やはり汁100%ポンスケなのだと言わざるを
えまい。
「よう、ポンスケ!どう?インド人のおともだちは?」
「あっ、アルベスタくん。いやー、最近はマッタクだね。」
「そろそろ、テレフォンショッキングで頼んだほうがいいんじゃないのかい?」
「それがねアルベスタくん、グラさんが今、西日本にペチョ鳥を
探しに行ってしまって、テレフォンを持っていってしまっているのさ。
だから、しばらくの間は、ウキウキは、お預けってことなんだ。」
「そっか、それは残念。まぁ、グラさん、この前も花が少ないって
ボヤこんでたからな。そっか、西日本か。いずれはひがし、東尋坊。」
「そうだね、だから、だからペチョ鳥なんじゃないのかな。」
「ところで、」、とアルベスタが言いかけた。
その時を見計らってポンスケは、
前の前の前のインド人の友達の素晴らしい笑顔を眼前に思い出した。
そして思った、
「やっぱりボクは、ソバでもライスでもなく、うどん派ナンだと。」
おしまい